95.無駄を見つけて効率アップを
すっかり秋めいてきました。北海道では初雪のニュースも聞かれます。さすがに肌寒くなってきましたので、今週から「衣替え」をしました。先週までは夏服でしたので、暦よりは1ヶ月遅れの衣替えです。私は山陰の育ちですが、子供の頃に11月に雪が降ったことがあります。秋祭りの日でしたので、非常によく覚えています。最近は雪のない正月が当たり前になっていますので、これらからも分かるように、明らかに「温暖化」が進んでいます。
ところで、今から約50年前の全地球レベルの人口は約30億人でした。今が60億人強で、2050年には、日本人はどんと減りますが、全人口は90億人と予想されていますので、一人当たりの省炭素化はもっともっと深刻になります。ですから、省エネルギー、省電力など、徹底した無駄の排除が必要になります。同時に、食料事情もどんどん悪くなりますから、この面でも無駄を出さないようにしなければなりません。
TVで面白いニュースを流していました。韓国のバス会社の話です。他社のバスがどんどん追い抜いて行くのに、その会社のバスは制限速度よりも10km/H遅い100km/Hをキープして走るのです。特に、急ブレーキ、急加速は厳禁で、ギアシフト時のアクセルの踏み方まで、運転の仕方を徹底して訓練されますし、底の柔らかい運転専用の靴まであるのです。なんとこのように走ることで、この会社の場合で、年間7~8億円ものガソリン代が節約できるのだそうです。その上に、非常に乗り心地がいいので、お客様も増えているそうです。更に、運転手が昼飯を米粒ひとつ残らず食べるようにすることで無駄を出さないという訓練をしていますし、運転手は体重が80kgを超えると資格を失効するほどの徹底ぶりです。
私たちも、もう一度、身の回りの無駄をみつけて、これを排除しましょう。無駄を見つけるということは、仕事にも繋がります。仕事の無駄をなくすということは、すなわち仕事の効率を上げるということです。仕事の中の無駄をどんどん見つけて効率を上げて下さい。温暖化防止に協力することが、仕事の効率アップに繋がるという話でした。