91.A社25周年記念セミナーより(その2)
未来の可能性(Open Up Your World):パネルディスカッション
竹内(一橋大)、大宅(評論家)、渡邊(トヨタ技監)、三木谷(楽天)、鎌田(Access)
竹内:まず各自順番に発言を。
渡邊:未来は明るい。世の中を変えるのは技術。豊田佐吉翁は「障子をあけてみよ、世界は広い」と言った。渡邊社長は「乗れば乗るほど健康になる車」「絶対に事故が起こらない車」を作れと言っている。課題は一次エネルギー、研究・技術革新、高度研究者の育成、次世代トヨタ方式の実現だ。
大宅:世の中を変えるのは組織ではない。個人だ。個人がリスクを負い責任をとる覚悟が必要だ。
でないと、組織の力で左右され、既得権者がはびこり、壁が破れない。そしてもうひとつ、地球規模で考えること。ローカルオプティマイズではだめだ。「みんな違ってみんないい。」
三木谷:世の中を変えるのはインターネット。居ながらにして何でもできるようになるので、人間のモビリティは下がる。設立12年で6000名の会社になった。楽天ブランドで38事業を展開している。楽天市場で現在7000億円が動いている。今後は28カ国に展開して、楽天経済圏を確立したい。
鎌田:過去50年で「ものの豊かさ」は実現できた。これからは「心の豊かさ」が求められる。必然的に、多品種少量品、限定品、オーダーメードなどの個別要求になり、商品も情報も、必要なものを、必要な人に、必要なタイミングで届けなければならなくなる。それができるのはインターネットだ。