6.特別講座1(感度を高める)
部下や周囲の人が、どんなに有効な発言や提案しても、会社の長たるものの感度が低ければ簡単に見逃してしまいます。それを一つも逃さないように心がけること、強く心がけることが大事です。忙しさにかまけると、すぐにいい加減になります。しっかり認識していないといけません。
(1)感度を高める
よい効果を出すために、人(一般にいう人)が感度を高めるのではありません。ここでは、会社の長たるものの心がけを議論しています。感度を高めないといけないのは「会社の長たる人」への要求です。「会社の長たる人」が、一般の人より、もっともっと感度を高めないといけません。
(2)恐れる
失敗を恐れるな、というのは担当者に向かっていう言葉です。担当者が失敗するぐらいでは会社は潰れないからです。決して経営者に向かっては言いません。経営者が失敗すると会社が潰れるからです。そういう意味で、経営者は非常に臆病です。いろんなことを恐れます。担当者には失敗を恐れるな、といいながら、経営者は失敗を一番に恐れ、その実、担当者が失敗にないようにあらゆる手当てをします。経営をするもの、会社の長たるものはすべてを恐れます。あらゆることをチェックします。
特別講座1では一般論を議論していません。「会社の長たるのもの」の心がけを追求しています。
特別講座1(感度を高める)