47.特別講座6(環境)


環境も、ISO14000くらいの範囲を問題にするのは当然ですが、もっと遡って、136億年前の宇宙誕生、46億年前の太陽系の形成、約10億年前(それでも地球誕生から35億年ほど経過しています)に生命が誕生し、2.5億年前の三畳紀・ジュラ紀・白亜紀の恐竜全盛期(実はこの頃にねずみのような原始哺乳類も出現していますが)、そして6,500万年前の恐竜絶滅、ユカタン半島の隕石落下によって気候変動で、植物が大打撃を受けて、それを餌さとしている恐竜が絶滅したと歴史は教えていますが、このことは人間にとって何を教示しているかを考えさせられます。

 

数100万年前には、類猿人、クロマニヨン人、北京原人などが出現します。でも、この祖先は絶滅し、現在の人類であるホモサピエンスには繋がっていません。このことは何を物語っているでしょうか。現在の人類は、僅か26万年前のアフリカのケニアあたりのひとりの母親を祖先とすると言われています。当時は約5,000人の男と約5,000人の女、わずかに10,000人くらいの人口ではなかったと推定されており、その中の一人の母親の子孫が世界に散らばったとされています。だから、文化の同時発生は不思議なことではなく、ごく当然のこととして考えられています。よく考えてみれば、人類みな兄弟な訳です。これが何を教示しているのでしょうか。

 

環境問題は、ISO14000で取上げている問題以上に、全宇宙、全地球問題を、時間軸をもっと広げて考えてみると、愚かなことはできないことに、すぐに気づかされます。

 

特別講座6(環境)