43.特別講座5(安心・安全)


安全は企業活動のすべてに優先します。安全なくして利潤の追求もなにもあったものではありません。生命の危険のある中で、企業活動はできません。当然です。と言いながら、事故は身近なところで起きます。NTカッター、スプレーのり、使用禁止にしてもいつの間にか使いだす。便利だからです。踵の高いサンダル、靴底の厚い靴、格好がいいからやめられません。安全認識には「ひやり、ハッと」をさがさせるのが有効でした。こんなことが危険なのかとあらためて認識することが多いからです。小さな事故の集まりには必ず大きい事故が潜んでいるというのが定説です。そのとおりだと思います。

 

交通事故も気をつけないといけません。青信号だと思って横断歩道を渡っていても、信号無視した車が突っ込んでくる時代です。往復の通勤時の事故は労働災害にカウントされます。社内行事の歓迎会や送別会などの一次会はアルコールが入っていても、通勤時とみなされたことがあります。さすがに二次会は交通事故や一般災害に扱われています。

 

もうひとつ、精神的な安全管理があります。パワハラ、セクハラ、非常に注意が必要です。相手のことを思って、教育的に指導していても、パワハラと受け止められたりすることはよくあります。セクハラはもっと微妙なものです。いずれも相手次第ですから、部下間であっても、度を超えないようにすることが肝心です。パワハラもセクハラも見つけたらすぐに是正しないといけません。初動の対処が非常に大事だからです。悩んでいる側として注意すべきは、「25歳までの独身男性」、「目が潤んでいる男女」でしょうか。毎朝、直接顔をみて、チェックすることを薦めます。

 

特別講座5(安心・安全)