31.特別講座5(品質が利益を創る)


高くて品質の悪いものは絶対に売れません。安くて悪かろうの時代は昔の話です。安くて品質の良いものが理想的ですが、品質の良いものなら少々高くても売れることがあります。

 

品質コストを把握していますか。品質コストは「失敗コスト」とも言います。材料に起因するもの、設計に起因するもの、製造に起因するもの、購買に起因するもの、原因はたくさんありますが、その多くは失敗しなければ避けられるものです。失敗コストを縮減するとそのまま利益になります。

 

といっても人間のすることですから、失敗はします。失敗を反省し、再発防止策をきちんと展開して、失敗を繰り返さないようにしなければなりません。失敗の反省は原因追究から始まります。その有効な方法が「なぜなぜ分析」というものです。なぜを最低5回繰り返すのです。

・なぜ、失敗したか。→現象が分かる。

・なぜ、その現象が起るのか。→原因が分かる。

・なぜ、その原因がおこるのか。→環境が分かる。

・なぜ、そのような環境になるのか。→環境に負けている自分が分かる。

・なぜ、負けたのか。→自責が分かる。

そうです。自責に到達するまで、なぜを繰り返すのです。他責で分析が止まっていたのでは、絶対に再発防止はできません。理由が他人事だからです。真因は自責の中にあります。

 

失敗コストも、予算化して、その予算以内に止めるように、精進しなければいけません。多くても、売上高の1%以下に抑え込む必要があります。

 

特別講座5(品質が利益を創る)