27.特別講座5(挨拶とトイレ、5S)


5S=整理、整頓、清潔、清掃、しつけ。何のためにやかましく言いますか。ほとんど正確に答える経営者がいません。答えは「当たり前品質を良くするため」です。

鯉や鮒は湖や池などの泥の溜まったところにいます。泥を吸い込んで、その中にあるえさを選り分けます。ウグイは河川の下流にいます。鮎は中流に、やまめやイワナは上流にいます。それぞれ棲むところが違います。棲むところのきれいさが違います。5Sも同じような働きです。5Sをきちんとすると、より上流の品質になります。当たり前の品質が変わります。

 

挨拶はしつけの基本です。柔道や剣道などの武道は礼にはじまって礼に終わるといいます。挨拶が基本です。

 

トイレ。飲み屋に行ったときも、会社訪問したときも、最初にトイレを借りて、チェックします。トイレのきれいなところに不愉快なところはありません。当たり前品質がしっかりできているのです。逆に、トイレが汚いところにロクなところがありません。まず二度と行こうとは思いませんし、会社の場合は取引きをしようと思いません。トイレをしっかり磨かせている小学校があります。自分の手でゴシゴシ洗ってぴかぴかにするのです。そうしたらいじめもなくなり、成績も上ったというのです。

 

5Sがしっかりしているところでは、工場内の白線を踏みません。白線に足跡がつくからです。工場見学をさせてもらうときに、白線を踏まないように、気をつけないといけません。

 

特別講座5(挨拶とトイレ、 5S)