227.コンプライアンス(8)/NDA
NDA締結前に注意することはなにですか?」
NDAは取引きの話が始まった時点に遡って契約日とすることが多いので、何を話したか注意深くメモしておく必要があります。案件の存在自体が秘密のこともあります。メールのタイトルや回覧先などについても注意する必要があります、NDAを締結するか否かにはよりませんが、取引き情報をベースにインサイダー取引きをしてはいけません。
「NDA締結後に注意することはなにですか?」
うっかり事例としてしゃべったりしないようにしないといけません。契約を忠実に守る必要があります。どうしても話さないといけない場合でも顧客名は絶対に明かしてはいけません。一番注意しないといけないのは資料の扱いです。コピーの制約がある場合には、配布先と部数を明確にして管理者を指定しておく必要があります。案外、無防備なのは会議メンバーの制限です。機密案件の場合は出席者を十分にチェックする必要があります。
NDAにはいろんなレベルがあります。紳士協定的に緩やかに規制しているもの、コピー制限をしているもの、契約終了後の従事者制限のあるもの、いろんなケースがあり、案件の重要度によってレベルが設定されます。関係者の言い分をよく聞いて対応する必要があります。