189.震災に思うこと(3)


「日本人の強さ」を再認識しました。

石原都知事が「今回の大震災は日本人全体が神様から受けた罰だと思う。『我欲(=物欲とか金銭欲)』に走っていた。これを抑えて、精神的な柱を再構築しないといけない。それが神様の怒りを鎮めることになる。被災した人は可哀相だけど。」と発言しました。

一方、外国紙は日本人を賞賛しています。被災した外国人も親切に避難所に案内している。非難が解除されて引き上げたあとにゴミひとつ落ちていない。避難所が静か、声を荒げる人がいない。列を乱さないで順番をまっている。少ない食べ物を分け合って食べている。感謝の言葉がでる。ガラスが割れた店から商品が盗られない。強奪や暴動が起こらない。また、ドイツや中国では、非常に品質の高い日本の原発でもトラブルが避けられなかったことから、自国の原発の安全性を見直しています。

 

日本人の親切さ、道徳心、忍耐力、品質の高さ、これらはどこからきているか。そこには石原都知事のいうところ精神的な柱が実は底流にあるということではないかと思います。下名は、聖徳太子のいうところの「和の精神」がそれであり、特定階級のものであった「武士道」が明治以降の修身などの教育で全国民に浸透した結果ではないかと思っています。

 

しかしながら、都心などでは買占めによる物不足が発生しています。義援金詐欺も起こっています。被災されている人たちの整然とした対応に対して、被災者でない人たちが良くないことをしている、とんでもない恥ずかしいことです。これから多くのボランティアが活躍すると思います。日本人の自助、互助、底辺の精神力の強さを再認識しています。