166.暦
今日は夏至ですので、暦の話をしたいと思います。
夏至は、日の出から日の入りまでの時間が一番長い日です。だいたい14時間35分くらいあるはずです。細かいことですが、日の出は、6月の10日ごろが一番早くてその後だんだん遅くなりますが、日の入りがそれ以上に遅くなるので、今年の場合は6月21日が夏至になりました。
この真反対が冬至です。日の出から日の入りまでの時間が一番短い日ということになります。この夏至と冬至のことを「2至」といいます。
この冬至と夏至のちょうど真ん中が春分で、夏至と冬至の真ん中が秋分になります。一般に昼の時間と夜の時間が一緒になる日といわれるのは上記から理解できます。これを「2分」といい、「2至2分」で1年が4つに区切られることになります。
更に、冬至と春分の真ん中が立春、春分と夏至の真ん中が立夏、夏至と秋分の真ん中が立秋、秋分と冬至の真ん中が立冬で、これを「4立」といいます。これで、「2至2分」と合わせて、8つに区切られました。
これにさらに2つずつ16個の区切りが作られて、全部で24個、24節気が作られました。
この16個は、以下です。
気温の変化:小暑、大暑、処暑、小寒、大寒
気象 :雨水、白露、寒露、霜降、小雪、大雪
物候 :啓蟄、清明、小満
農事 :穀雨、芒種
1年は12ヶ月ですから、24節気が等分され、1ヶ月あたりに2つずつの節があることになります。
暦はこういうふうにして作られています。昔の人は、1年をきちんと区切ることによって、その時点、時点で行うべきことをフォローする仕掛けをつくりました。
このことは、現代の我々にも当てはまります。仕事においても、きちんと期間ごとの目標を定めてフォローし、不足している場合は、直ちにリカバリー策を立てて実行することが大事です。
暦に見習って、自分の仕事を見つめ直してほしいと思います