15.旭川動物園


連休中に、TVで旭川動物園の話をしていました。北海道にある動物園なのに東京上野動物園を抜いて、入場者数が日本一だそうです。

 

その秘訣を2~3披露すると、まずペンギンですが、天保山の水族館よろしく、水中トンネルがあって、水の中を泳ぐペンギンがみられるそうです。普通、ペンギンはよちよちと歩く位しか見ることができませんが、水の中では、魚より早く泳ぐそうで、それがよく観察できるそうです。それに新しい発見もあったそうです。ペンギンのおなかはなぜ白いか、下から見て分かったそうですけど、空の色と同化するそうです。餌になる魚に警戒されないためです。

 

アザラシもすごいです。寝そべっているか、水の中を泳いでいるのを上からみるのがふつうですが、旭川動物園では、水面にちょっと頭が出せるくらいののぞき窓を作ったり、池の下に部屋を作って、そこに大きな丸い透明な筒状の水路を作って、アザラシが立てにとおりぬけるのをみることができる、アザラシは後ろ足でスピードを出して、前足は方向舵に使って泳いでいる、そんなことが非常によく観察できる。たまにはあのつぶらな目で、見ている人間を、逆に、アザラシが観ている、そんなこともあるそうです。

 

白熊がまたすごい。これも池の一方をガラス張りにして、およぐ白熊をみせています。あの大きな白熊が長い毛並みをなびかせておよび様は、ふつうでは見られないものですし、白熊の足の肉球など普段見られないものが見えるのです。

 

そのほか、いろいろ、数え切れないほどの面白さがありますが、実は、すぐにこうなったわけではないそうです。一時は非常に入園者が少なくなって、どうしようかということになって、対策プロジェクトが組まれたそうです。この対策プロジェクトがすごい。とにかく動物の見せ方をどうしたらよいか徹底的に考えている。それを絵コンテににして残しているそうですが、それが財産。まだ半分ほどしか実現していないそうですが、檻の中にいるだけの動物園から脱皮して、今の旭川動物園を作り上げた。何が言いたいかというと、同じことをしていては勝てない、工夫することで現状を変えることができる、ということです。

 

我々のビジネスのあり方にも非常に参考になると思います。