142.完成度
完成度は「このくらいでよい」と思った瞬間できまります。その時点で脳のモチベーションが下がって、それを超える結果につながりません。
これは非常に重要な内容を示唆しています。
下名の経験ですが、R&D部門が「このくらいでよい」と思ったときの完成度は70%でした。
これを受けて商品開発部門が「このくらいでよい」とした場合の完成度は95%で、R&D部門と同じ期間が掛かりました。
更にこれを100%に仕上げるのには、量産をしながら完成度を上げるわけですが、これもR&Dと同じ期間が必要でした。
つまり、70%の完成度に1/3期間、70→95%の完成度に1/3期間、95→100%の完成度に1/3期間を要します。分かりやすくいうと、1時間のテストで100点満点をとるなら、最初の20分で7割ができ、次の20分(始まってから40分)のところで95%できていれば、残りの20分を使って100点満点に仕上げることができるということです。
100点(100%)になるまで、「このくらいでよい」と思わない厳しさが必要だということだと思います。