12.特別講座2(反対意見も尊重する)
レイヤー2では、如何にして、蓄積する情報の質と量を高めるかという視点で考えています。すべての判断のベースがそこにあるからです。 感度高く、聞き取る、読み取る、メモを取ることによって、蓄積する情報の質と量を高める話をしました。とにかく最後まで聞くという話をしました。これに追加します。
(1)反対意見も尊重する
ここで注意しないといけないのは、反対意見もちゃんと聞く、耳の痛い話もちゃんと聞くということです。あの人はちゃんと話を聞いてくれるという風評は、反対意見も聞く、耳の痛い話も聞く、ということであって、いい話しか聞かないというのでは、すぐに裸の王様になってしまいます。これもフェアということに繋がると思いますし、心を開くことに繋がると思います。妥協しないけど、独断・独走をしないということは、とにかく真摯に他人の話を聞くということです。反対意見であっても、その中に必ず参考になるフレーズがあります。だれも憎くて反対意見を言っている訳ではありません。会社が可愛いから、自分の意見をいうのです。立場が上の人が口を開いたら、絶対に情報は途絶えます。
北欧では「満場一致は不成立」という鉄則があります。反対意見があって、初めてその議論は成り立つという考えです。一色は麻雀だけ(オールグリーン)に有効であって、独国ナチスも日本陸軍も失敗しました。中国共産党もあやしいと思います。
ですから、会社の長としては、意見が合う人ばかりを周辺においてはいけません。仲間内の同好会になってしまいます。必ず反対意見を持っている人も一緒に周辺におかなければいけません。
金魚を運ぶときに、なまずを1匹入れておくと、金魚が死なないといいます。緊張感を保つためにも必要です。
(2)ルートの法則
今度は、逆に人に話す場合です。2人までなら1回話せば、意図することが細かいところまで繋がります。4人になったら、同じことを2回言わないと理解してもらえません。9人までなら3回、15人までなら4回..、100人を相手にしたときは10回同じことを言ってちょうどです。
これを下名はコミュニケーションのルートの法則と名づけて実行しています。伝えたいことは何回も何回も繰返し言い続けないといけません。前に言っただろ!というのは禁句です。逆にいうと、言いたいことを厳選しないといけません。何でもかんでも口に出していたら、全然徹底できません。
特別講座2(反対意見も尊重する)