閑話休題(45)虜人日記(小松真一著)より「太平洋戦争敗因21ケ条」
( 1)精兵主義の軍隊に精兵がいなかったこと。然るに作戦その他で兵に要求される事は、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦をやってきた。
( 2)物量、物資、資源、総て米国に比べ問題にならなかった。
( 3)日本の不合理性、米国の合理性。
( 4)将兵の素質低下(精兵は満州、支那事変と緒戦で大部分は死んでしまった。
( 5)精神的に弱かった(一枚看板の大和魂も戦い不利となるとさっぱり威力なし)。
( 6)日本の学問は実用化せず。米国の学問は実用化する。
( 7)基礎科学の研究しなかったこと。
( 8)電波兵器の劣等(物理学貧弱)。
( 9)克己心の欠如。
(10)反省力なきこと。
(11)個人として修養していないこと。
(12)陸海軍の不協力。
(13)一人よがりで同情心がないこと。
(14)兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついたこと。
(15)バーシー海峡の損害と、戦意喪失。
(16)思想的に徹底したものがなかったこと。
(17)国民が戦いに厭きていた。
(18)日本文化の確立なき為。
(19)日本は人命を粗末にし、米国は大切にした。
(20)日本文化に普遍性なき為。
(21)指導者に生物学的常識がなかったこと。