開発・設計品質


基礎研で68%、実用化研で95%、商用化で100%になる。同じ1/3ずつの期間が掛かる。基礎研は商用化の5%をみて「何をもたもたしている、俺たちは15倍も効率的に積上げた」と言う。素人が使っても問題を起こさない完璧な100%の商品に仕上げるのはとんでもなく難しい。

 

商品企画どおりに、期限どおりに開発・設計して生産移行する。部材のばらつきも、製造の誤差も全部吸収する。作り易さも保守のし易さも考える。決して作業者を泣かせない。マニュアルを読まないで操作する若者の荒っぽい使い方でもハングしない。

 

ディジタルケータイのやり直し1号機。初期設計では高さが138mmになる。商品企画は123mmなら売れるという。効率に問題がでると嫌がる半導体研を説得して3Vで動作するPAを開発した。昇圧用のD/Dコンバータがなくなった。売れた。次のハーフレート機も開発に成功した。完全に復活できた。

 

ハーフレート機の製作図には改訂がない。徹底したデザインレビューの成果。設計者が次機種に専念する文化ができた。濱村