鉱石ラジオ
小学4年生のとき。風邪をひいて休んでいた。1級上の隣の憲ちゃんがやってきてラジオを作ろうと言い出した。バリコンと鉱石とイヤホーン。シャーシーはかまぼこ板である。一応は半田ごてがあった。鉱石で検波し、イヤホーンとバリコンで同調する。NHKは明瞭。電波がつよい。次に韓国放送。何を言っているか分からないがガンガン飛び込んでくる。島根と言う地理も効いていた。
高校はアマチュア無線部。コールサインは「JA4YFG」。夏休みに大山でキャンプ。自作の無線機で電波をだしたらまともにTV放送に乗った。ノイズで「おはなはん」が見えない。大クレームになった。
ラジオ少年がだんだん嵌まって行く。ケータイに辿りついたのはそれから25年後。生産技術(主に基板とS/W)もLS設計技術も全部役に立った。パートナーをたくさん知った。
無駄も、回り道もなかった。濱村