金属間化合物


金は一番安定している。イオン化傾向が最小。王水以外には溶けない。人工衛星に多用される。電子回路も銅の上に金めっきされる。

 

ところがこれが問題を引き起こす。部品を基板に接合するときにはんだ付けすると。金がはんだの中に拡散して、金とはんだの化合物ができる。これがもろい。ボロッと剥がれる。銅とはんだの間にこの金属間化合物が生成されないように、はんだ付けするところは金を削り取る。

 

銅のまま使うと緑青をふいて、いかにも腐食が進んでいるようにみえる。神社などの屋根に銅板を葺く。10円玉も銅。緑青がそれ以上の腐食を妨げる。

 

金を削る方法として消しゴムが活躍した。金属が安定しているからと安心しているといっぺ返しに合う。適材適所に使い分ける。濱村