農耕モデルと狩猟モデル(2)
これに対してスマホは、通信は確立したものとして競争軸から外し、PC、タブレット、音楽端末で醸成して囲い込んだ商品の圧倒的な人気をベースにして、最後にメーカが通信キャリアに強気で交渉した。基本仕様を貰い、若干の味付けを行った機器の単価以外に要求することのなったケータイメーカからみると神様のキャリアに何を交渉するのかと思った。
これが新しいビジネスモデルであった。少なくともケータイの開発に従事した下名には脅しのように見えた。シェアはいくら以上とか、分け前をよこせとか、品質はPC並みでよいとか、ソフトは必要なものだけをダウンロードして使えば安くなるとか。満を持しての完全な「狩猟モデル」である。そこには育てて刈
り取る農業的時間軸の考えは薄い。段差のついた変化は日本人にはできない。輸入と海外への支払いが増えた。国民の財産が流出している。
LED搭載型のめがねとか、腕時計型のスマホとかウェアブルがブームになりそうな気配がある。これはケータイ、スマホの既存機種の延長、「農耕モデル」である。2500年前の縄文時代から稲作をやってきている日本民族の得意科目が始まる。濱村