設計者の割当て


数と質の問題がある。先行機か派生機か。機種リーダは最大値を要求する。最終損益をみている責任者とすれば開発進度に応じて増減したい。毎月編成替えをした。鶴翼の陣ははれない。

 

数は分かる。先行機には開発アイテムが多い。本体はもちろん付属品も全部揃える必要がある。問題は質である。頭の良い悪いではない。専門性が高く、失敗しても最後までやり切る粘り強さで選んだ。機種リーダはそれだけ多くの設計者をまとめなければならない。専門性があって、自分の意見を主張し過ぎない、聞き上手をアサインした。

 

機種リーダはたいへんな名誉である。自分が開発をまとめた機種を市場で見かけると、ひそかに微笑むし、お客様を拝みたくなる。100万台を出荷すると電車の中でも見かける。9人いた。誰しもたくさん売りたい。商品企画と口角泡をとばす。違う。設計者が足りなくなる。企画どおりに開発して売ってほしい。設計者をひとつにプールしておいて機種リーダが動的に採りにいく。機種リーダはその機種の損益もはじかれるから、むやみには増やせない。

 

設計者は専門性を高める。機種リーダには幅を求める。濱村