科学する心
セルロイド。下敷きがあった。鉛筆ケースもあった。歴史上初の人工プラスチック。帯電させて髪を立たせた。こたつで温めて抱くと気持ちがいい。ところが欠点とされたのが可燃性。もっと温かくしてやろうと火に近づけたとたん「ボッ」といって跡かもなく消えてしまった。
鉛筆の芯がおれないようにアルミキャップをかぶせる。そのキャップにセルロイド滓をつめて導火線のこよりをだしておく。火をつけると良く飛んだ。制御がきかないから危ない。誰かに当たって失明したとかで全国的に禁止になってしまった。
2B弾というのもあった。こすって火をつけて水に投げると水柱が立った。蛙が爆発した。暗闇で真上に投げてどこに逃げるか。目の前で爆発することもあった。
危険な遊び道具で禁止されたが、子供に科学する心は残った。濱村。