相関器


3Gの第1選抜。抜群の提案書だったが落選した。技術力がなかった。温情で発注頂いた小規模な部分試作も遅れた。事業規模的に先行開発を自力でやる体制が作れなかった。

 

第2次選抜をやるという。会社全体では衛星通信やTV会議に強い。高トラフィックの用途開発の可能性がある。候補に残った。

 

下名が試された。質問:相関器はアナログで作るべきかディジタルか。私はディジタルにすべきと即答した。3G用のアナログ相関器が最小の面積でできたと喧伝されていた。採用決定直前だった。L設時代に衛星通信用にディジタル相関器を設計したことがあった。64ビット長、256ビット長、1024ビット長の相関器の面積を算出し、微細化のトレンドを加味したらディジタルが有利であった。それにアナログ相関器は計算精度に欠けた。すぐにリポートした。2次選抜に残った。

 

ディジタルで正解。アナディジ混在になっていたら微細化の恩恵を受けられなかった。リポートを採択頂いたことに感謝。濱村