流行色
「娘がこの色がいいと言っている」と上司が言う。当たらない。当たるはずがない。娘さんが悪いわけではない。上司が仕組みを知らないだけである。言うことを聞くのはその場はいいが上司は決して責任をとらない。はいと返事しながら無視する。
色はアパレル業界が決めている。今年はこれを流行らそうと意図している。毎年流行色を変えることによって市場を創出している。原料→糸→染色→織物→製縫→販売と年単位で進む。今年の流行色は3-4年前に能動的に決まっている。
パリコレやNYコレはデザインの競争で販売の先駆けにすぎない。色を選んでいる訳ではない。モデルが太めになった。病的にやせているより健康を優先した。
アパレルより工期の短いケータイなど小物はこの情報に従う。好みではない。知らないうちに専門家に踊らされている。現場を知らない者が発言し易い。車も例外ではない。濱村