新芽
牧草地のぜんまいは50cm超の長さがありびっくりするほど太い。銅銭や銅線を入れて塩漬けする。いつまでも青々しく黒くならない。同じシダ類でもぜんまいとできる場所が違う。ぜんまいは乾燥させて保存し水につけて戻す。
雪解けの枯れ草から顔をだすふきのとう。もみがらで育てるうど。とげの木のたらの芽。孟宗竹や和竹のたけのこ。乱立するつくし。春の山野の植物のちらしずしに木の芽添え。煮ても焼いても汁物でも良い。てんぷら。酢味噌。佃煮。酒の肴にいい。
冬は甘味のある野菜を愉しむ。対して春の新芽は一転して苦い灰汁(あく)を愉しむ。敢えて灰汁抜きをしない。
厳しい冬を越えた喜び・春の息吹を知る。濱村