心がけ


「我慢すること、話を聞くこと、フェアであること」が基本になった。健全な精神は健康な肉体に宿るための心がけは自明である。

 

基板技術には自信があった。社内外で決められていないことは下名が決めるとまで公言していた。LSI設計も他社技術を取り込んで社内技術を凌駕したと思っていた。40歳台までの開発はいざとなれば自分でやればできると思っていた。すべてが上から目線。甚だしい勘違い。思い上がっていた。

 

50歳台になって、みんなにやってもらうことが増えた。ひとりで力んでもどうにもならないことに気づく。総合力を最大化することに腐心するようになった。半分しか力を発揮していない人でも加算で考えれるようになった。 超多忙なボス。分かっていることでも黙って話を聞かれる。口を挟んだら二度と報告しなくなると。これだと思った。すべてを自分でできない。良いことも悪いことも事態を正確に把握することが何よりも優先する。そのために我慢とフェアが大事になった。

 

自分の心がけだけでできる。次の一手が無駄にならない。濱村