南ア元大統領死去と教育


マンデラ元大統領が亡くなった。アパルトヘイトを平和的に終結させ、民主的な南アの礎を築いた功績は万人が認める。95歳。獄中27年を含め、生涯が闘争であった。

 

白豪主義と人種隔離。人種差別政策の典型であった。91年。アパルトヘイトが廃止されたとき42歳だった。南北戦争のような愚かな手段はとらないだろうと思っていた。差別が貧困を生む。貧困が低教育を、低教育がさらに貧困を。連鎖が断ち切れない。南アでも黒人若者の失業率は50%を超える。

 

日本の明治初期の文盲率は60%強。富国強兵の一策として国民皆就学を行った。読み・書き・そろばんができるだけでもでも就労できる職種が大幅に増える。徐々に高等教育になり格差が縮まった。職を得れば貧困から脱出できる。負の連鎖を断ち切れる。子供が大人になるまでは平等に時間がある。親の経済力に関係なく教育すべき。環境が就学に与える影響はゼロではない。

 

教育こそ環境に左右されることなく機会均等であるべきだ。差別の連鎖が断ち切れる。濱村