傘寿の天皇誕生日


80年間で、先の戦争が最も印象に残っている意味のことをおっしゃった。10歳前後の頃の記憶である。それほど悲惨で強烈だったんだろうと思った。いつも国民の安寧を祈っておられる。災害地で膝をついて見舞いをされるお姿にすべてが表れている。象徴天皇としての役割を全うしておられる。

 

同じ日に映画「永遠のゼロ」をみた。国家の論理でなく、ひとりの人間からみた戦争が描かれている。国家の戦争論理と個人が対比的にみえる。陛下も二度と国民を不幸にしてはいけないとおっしゃる。戦後っ子の私は戦争を知らないが、戦後19年経った東京オリンピックの選手や関係者の話や映像でさえ今の生活環境に比べると貧困で悲壮である。恵まれている今に感謝する。

 

今年は伊勢神宮の式年遷宮と出雲大社の平成の遷宮が重なった。長い歴史の中に自分をおいて振り返ってみる最高の年になった。2020年の東京オリンピックの開催地にも選ばれた。

 

中東やタイの混乱を見るにつけ、両陛下の健康と平和な国民生活が続いてほしいと願う。濱村