あたりまえ品質
小学生の頃に勉強する癖のついた人は、50~60歳になっても、新しいことを知ろうとして、勉強することが苦にならないという。ゴルフも、スコアが80台の人、90台の人、100を切れない人で、普段の取組み方が全然違うという。
5S。整理、整頓、清潔、清掃、躾。何のためにやるか。「あたりまえ品質」のレベルを上げるためである。よく訓練された工場へ行くと、「白線をふむな!」と注意される。通路を確保するためのあの白線である。白線を踏むと、当然ながら靴底の汚れで、足跡がつく。意外とこの足跡が消えない。きれいに整理・整頓され、清掃されている工場ほど目立つ。白線を踏まないという躾でもある。そういう5Sを訓練された工場は不良率が低い。
コイやフナは湖や川の下流にいる。中流にはウグイがおり、上流に行くとアユがいて、もっと上流の渓流にはヤマメがいる。
泥を丸ごと飲み込みながら、餌と泥を分けているコイやフナは泥のない渓流には棲めない。流れの緩やかな下流にはヤマメは棲めない。これが「あたりまえ品質」である。どの環境を目指そうと言うのか。
当該の環境に慣れると、そこが「あたりまえ品質」になる。Bugが1つ、2つあっても、まあいいかという環境なら、それが「あたりまえ品質」になる。Buglessを目指すために、まず机の上の整理・整頓から始めようか。