濵ちゃんの足跡

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216.「貧乏人の発想」&「金持ちの行動」(1)

タカラ物流システム(株)、長運(株)代表取締役社長大谷将夫 (S15生、70歳)

人間の年齢は3つある。住民票や免許証に記載される暦年齢、ゴルフ3日連荘OKの肉体年齢、未来・夢を語れる精神年齢。暦年齢>肉体年齢>>精神年齢。精神年齢は年をとらない。

人間には3つのタイプがある。自分で頑張る自己燃焼型、他人に刺激されて頑張る他人燃焼型、そして何もしない無燃焼型。別の角度からみると、安定社会につよい平時型、混乱社会につよい乱世型の分け方もできる。

タカラ物流グループは9期連続増益。10年間赤字の長運を買収して8ヶ月で黒字にした。買収前の長運は9部門が赤字、1部門が黒字。赤字部門を整理して黒字にしたのではない。仕事の中身を見直して黒字化した。会社は腐る。人の頭の中にはカビが生える。赤字だから止めるのは知恵がない。

経営は業務改革のための合理主義と意識改革のための人間主義を、理想に走ることなく現場主義に即してバランスさせないといけない。売上拡大は「金持ちの行動」=人を雇い、金を使うことで実現できる。一方、原価低減・経費削減は「貧乏人の発想」=ケチケチ改善する。現在も儲けて未来も儲ける、これが会社経営だ

まず、1割改善する。やり方の間違いを見つけ、意欲を引き出す。強い思いを持って、諦めない人はチャンスを掴む。人生は人の出会いと一瞬の出来事、それを掴まないとだめ。これを続ける。社長が先頭にたって牽引する。社長は広告塔。いつも5~10年先を考え、全体的・世界的視野で思考する。

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