前のページ

次のページ

目次へ戻る

83.技術研修

久しぶりに技術の根幹に触れて、ずいぶんリフレッシュできましたので、その感想を述べたいと思います。講師はM部長で、テーマは「ARMのMMUの構造と役割について」です。受講者は総勢12名です。MMUは、Memory Management Unitの略で、その名前のとおり、主メモリの管理を行う装置(機能)のことを言います。極々簡単にいうと、各プログラム(ソフトウェア)で定義された仮想アドレスを実際の物理メモリのアドレスに割り当てるという仕事をつかさどっています。

その仮想アドレスから物理アドレスに変換する手順は極めて複雑ですので、ここでは説明しませんが、このMMUの機能を正確に理解しておくとたくさんのメリットがでてきます。

例えばですが、

(1)処理速度最大のメモリ割当ができる.

(2)殆ど同じ意味ですが、極めて有用なメモリマップが定義できる.

(3)最適なメモリ階層が定義できる.

(4)キャッシュメモリを最大限に生かせる.

(5)最適なバス構成が定義できる.

(6)OSが有効に使える.

(7)I/Oの扱いが最適になる.

など、数え上げたらきりがないほど有用です。

久しぶりに、マイコンの細かいところを、非常に楽しく勉強しました。受講していた若い技術者も目をきらきらさせて真剣に理解を深めていましたし、多くの人が、今後の仕事の進め方にたいへん参考になったとの感想を洩らしていました。

やっぱり基礎勉強が必要です。営業の我々にとっては、

(1)商品知識を知る.

(2)市場動向を知る.

(3)顧客動向を知る.

(4)お客様の製品を知る.

ことが、先ず先決です。しっかり勉強して下さい。

前のページ

次のページ

目次へ戻る